【活動レポート】2024/11/30 芋煮文化祭2024@品川 本照寺寺子屋みろく 前編
2024/11/30(土)、全日本芋煮会同好会主催の企画「芋煮文化祭」を、品川にある本照寺の寺子屋みろくで開催しました。
今年が2回目の芋煮文化祭は、私たちイモニストにとって1年の集大成ともいえる大規模イベントです。
この活動レポートでは、当日の内容に加え、一緒に活動するイモニストの活躍についてご紹介します。
■芋煮文化祭2024のテーマは「芋煮体験」
同好会が大切にしている「持ち寄る」「一緒に作る」「シェアする」の魅力を芋煮づくり体験を通じて感じていただきたい、
昨年の振り返りからイモニストメンバーが共通して出ていた意見を、芋煮文化祭で実行してみようということになりました。
■4種類の芋煮を食べ比べ!
全日本芋煮会同好会では、各地のさまざまな芋煮レシピを監修し、実際に調理し食べ比べをおこない、レシピ化しています(一部はコミュニケーションレシピとして公式サイトに公開中)。
今回は、その中から合計4種類の芋煮をご用意しました。
・山形村山風(牛肉・醤油風味)
・宮城風(豚肉・味噌風味)
・愛媛のいもたき風アレンジ(鶏肉・醤油風味)
・ぼうさい芋煮 備蓄品バージョン
※ここでの「ぼうさい芋煮」は、災害発生から3日目に残る食材で何ができるかを想定し、普段使いで保存が利く食材を活用して作成。昨年よりも更にレシピのクオリティが上がり、より美味しくバージョンアップ
昨年も好評だった「芋煮食べ比べセット」は4種類の中から2種類を選ぶことかできます。うれしいことに、全種類をコンプリートするだけでなく、さらにお気に入りの芋煮を単品でおかわりされる方も続出!
山形村山風(牛肉・醤油風味)
山形県内陸部でも特に芋煮会が盛んに行われる山形県・村山地区の芋煮。
里芋、牛肉、こんにゃく、長ネギを中心に、地域によってごぼうやキノコ類が入ります。
〆に残りのスープを使ったカレーうどんが人気。
宮城風(豚肉・味噌風味)
主に宮城県で親しまれる芋煮。さまざまな根菜を使い、具材を柔らかく煮込むのが特徴。
全日本芋煮会同好会のレシピでは、しょうがを多めに入れてアクセントをつけます。
愛媛いもたき風アレンジ(鶏肉・醤油風味)
愛媛県大洲市が発祥と言われ、日本三大芋煮のひとつ。「お籠り(おこもり)」と呼ばれる伝統行事でふるまう鍋に各自が地元名産の里芋を持ち寄ったことがはじまりです。
現在では秋に河川敷で月を肴に里芋を味わう観光事業になっています。
今回は、白玉団子は使用せず、代わりに根菜を増やした具沢山のレシピを使用しました。
ぼうさい芋煮(備蓄品バージョン)
災害時でも、温かく、栄養豊富で、水分が摂取でき、被災者が心の安らぎを得られるスープ。
里芋の代わりにさつまいも、そして肉類の代わりにストック食材(凍み豆腐、麩、切干大根)を活用し、ベジタリアンにも対応できます。
今回は自分のお気に入りの芋煮に一票を投じていただきました。
イモニストの手作り投票ボードがなんとも可愛いです!
今回使用した里芋は、静岡県函南町の農家さんから調達しました。
山形産に劣らない、ホクホクねっとりの触感が芋煮に適していることがわかり、最近では芋煮会のたびに農家さんから直接分けていただいています。
■芋煮づくり体験
事前告知で芋煮づくり体験に参加したいと集合いただいた方々を中心に、私たちが推奨する里芋むきを体験いただきました。
芋類のなかでもヘルシーで美容にもよい、そして免疫力を高めるのに最適な里芋。
和食の調理において、多くは外皮を包丁でむき、きれいに面取りをおこなうだけでなく、ぬめりをとるために一度煮こぼすといった処理が行われることがあります。
しかし私たちは、里芋がもつ栄養や風味を最大限に生かせるようよう、外皮は包丁でむかず、カトラリーナイフの背中で「こそいで」いきます。
また、里芋の大きさをみて、まるごと1個で煮込むことで、煮崩れを防いでいます。
やり慣れないので、余計な力がかかって手が疲れることがあるものの、コツをつかんでつるつるとこそぐ方もいらっしゃいました。
また、監修しているコミュニケーションレシピを使い、調理の手順に応じた「盛り上げ方」や「記念撮影ポイント」について解説させていただきました。
会場や調理管理の都合により、すべての調理工程を体験いただけませんでしたが、終了後もレシピや食材についてさまざまな質問があり、芋煮会の魅力、楽しみ方をお伝えすることができました。
■環境にやさしい容器を使う、ゴミを最小化する
食イベントでのごみの最小化は、持続的な芋煮会を開催するために必要不可欠です。
・必要な量の食材を綿密に計算し、カット済・調理済食材は使い切る
・未利用の食材は廃棄せず、最後にスタッフで公平に分け合う
・プラスチック製ではなく「紙製」の容器(スープカップ)を用意し、食べきってから次の芋煮を提供する
・食べ終わった容器は重ねることでコンパクトにする
これらのことをスタッフと来場者との間で周知して実行したところ、これだけの規模感のイベントなのに、ゴミの量はとても少なく済ませることができました。
会場内では、団体でたくさんの芋煮を召し上がって盛り上がる方々、はじめて芋煮を食べたお客様どうしで自分の好みの芋煮や出身地の話などから会話が弾む様子がみられ、芋煮、そして芋煮会がもつ「コミュニケーションツール」として活用できたことを実感できました。
今回の芋煮文化祭には、おかげさまで来場者が100名を超え、合計で約210杯の芋煮を食べていただきました。
大盛況となった今回の芋煮文化祭を支えてくれたイモニストの活躍と当日の裏話は、後編でお楽しみください。
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