【活動レポート】2023/10/29開催 ぼうさいイモニスト養成講座@山形市

2023/10/29(日)、山形市の後援により、「ぼうさいイモニスト養成講座」を山形市内の旧千歳館で開催しました。本件は、「あったかぼうさいスーププロジェクト」(株式会社NTTデータ経営研究所、全日本芋煮会同好会)が取り組む「関係人口 de レジリエンス!ぼうさいイモニスト倶楽部モデル事業」※としての取り組みです。

「あったかぼうさいスーププロジェクト」では、災害時の自助・共助の場面で活躍可能であり、実際の支援実績も豊富な東北の「芋煮会」に着目し、防災や被災地支援に加え調理に対して一定の知見を有する「ぼうさいイモニスト」を関係人口型で養成していく計画です。
「ぼうさいイモニスト養成講座@山形市」は同事業のオープニングイベントで、芋煮会の本場・山形市において初めて開催しました。災害時における芋煮会活用の可能性を体験し理解を深めることで、災害発生時、被災地内の自助力を発揮していただくとともに、被災地外の方々には支援等の協力(食材やメッセージの仕送り、炊き出し等)を行って頂くことを予定しています。

当日は山形県内から中学生~60代まで幅広い年代の13名に受講いただきました。
前半では、防災芋煮の考え方について学んだうえで、4つのチームを編成し、山形村山風芋煮(牛肉・醤油風味)と宮城風芋煮(豚肉・味噌風味)をベースとしたレシピに防災レシピを加えた、計4種類の「ぼうさい芋煮レシピ」を一緒に調理いただきました。
後半では、災害時の食の戦略を考えるチームディスカッションをおこない、各チームメンバーの家庭の冷蔵庫やストック食材をベースに72時間(3日間)を乗り越えるための戦略とメニュー案を作成、発表し、自分たちで不足している食の準備について認識しあいました。
また山形市内の里芋専門企業「さとう農園」の佐藤社長から、国内外における芋煮の活動を紹介し、最近のインドでの活動を通じた「芋煮×防災」の親和性、可能性についてお話いただきました。

参加者の大半が山形県内在住の方で、既にこれまでに芋煮会を経験している方がほとんどでしたが、これまでなにげなくやってきた芋煮会が災害時に役立つことや、代用食材でも栄養価を保ちながらしっかり楽しめること、そして芋煮会の魅力である「持ち寄る」「一緒に作る」「シェアする」の考え方、行動がとても大切であることを体感いただくことができました。

今後、「ぼうさいイモニスト養成講座」は山形市を皮切りに、年内は新潟県佐渡市、新潟県長岡市などでの開催を予定しており、全国にぼうさいイモニストの輪を広げていきます。

※内閣府 令和4年度補正「関係人口創出・拡大のための対流促進事業」の採択事業

 

全日本芋煮会同好会の活動紹介と芋煮会の魅力についての説明

 

ぼうさい芋煮の考え方の講義

 

さあいよいよ、料理開始!調理の手順や安全、衛生面の説明を受け、4チームに分かれて調理開始

 

最初は全員で里芋の皮を「こそぐ」。包丁で剥かない方法に驚き!

 

下ごしらえした食材はどんどん鍋に投入

 

山形村山風の鍋。具がたっぷりだがゴミがほとんど出ないエコな調理

 

こちらは宮城風の鍋。ちょっと水が多かったので調整中。あく取りは適度に

 

山形村山風の防災レシピ。里芋をじゃがいもに、牛肉をベーコンに変更

 

宮城風ベーシックレシピチームの鍋が完成!

 

宮城風防災レシピチームの鍋が完成!

 

山形村山風防災レシピチームの鍋が完成!

 

山形村山風ベーシックレシピチームの鍋が完成!

 

左上:山形村山風 防災レシピ(里芋→じゃがいも、牛肉→ベーコンを代用)
左下:宮城風(豚肉・味噌風味)ベーシックレシピ
右上:宮城風 防災レシピ(芋→じゃがいも、豚肉→ツナを代用)
右下:山形村山風(牛肉・醤油風味)ベーシックレシピ

 

完成した鍋を食べ比べ。防災レシピが「なかなかいける!」と好評

 

一緒のチームメンバー同士の会話もはずむ

 

後半は、災害への食の備えについてのワークショップ

 

自宅の冷蔵庫の食材を書き出して、72時間合計9食のメニューを検討

 

チームごとにメニューを発表

 

3日目のメニューをいかに組み立てられるかが重要

 

最後に全員で記念撮影!ご参加いただきありがとうございます!